日帰り手術とは、患者様が手術当日に来院し、手術を受け、その日のうちに帰宅する手術のことをいいます。
また、短期滞在手術は1泊~4泊の短期入院によって手術治療するものをいい、有床診療所や病院での受ける治療になります。
アメリカやイギリスでは一般的な手術方法で、日本でもその安全性と利便性から積極的な導入がはじまっています。
日帰り手術は、全ての疾患や全ての医療機関で行われている訳ではありませんが、医療技術や機器の進歩により、患者様への負担の少ない術式の確立、安全性の高い麻酔方法などにより日帰りで受けられる手術が増えています。
日帰り入院手術か日帰り外来手術かどうかを判断する基準は、次の2つの条件がともにあてはまる場合だとされています。
日帰り入院手術は、
・手術当日に入院し退院をしていること
・医療費の中に入院に関する支払いがあること
それ以外は、日帰り外来手術となります。
入院に関する支払いがあるかどうかは、支払いのときに医療機関が発行する領収書の「入院料等」の欄に診療報酬の点数などの記載があるかどうかで判断することができます。
医療費は、保険診療(公的医療保険制度により定められている診療)におけるすべての医療行為ごとに定められている診療報酬点数表にもとづいて計算されます。
入院施設のある医療機関で、医師が入院の必要性を認め、病室に入院させて医療行為を行った場合に、医療機関は入院基本料等の診療報酬を算定することができ、患者さんが受け取る領収書の「入院料等」の欄には点数などが記載されます。
なお、患者さんを入院させる施設がある医療機関は、病院(20床以上の入院設備を備える医療機関)と有床診療所(19床以内の入院設備を備えるクリニック、医院など)です。
入院施設のない診療所における外来用ベッドでの治療、覚醒、休養なども対象外で、医療保険の保障対象となる入院とは認められません。
日帰り・短期滞在手術は患者さんの身体的負担と早期社会復帰による経済的負担の軽減と、さらに医療費の削減にも貢献するシステムです。